中華リニアMX-P50Mで保証認定を取った話

(2023.3.21記)

放っておいたFT-818

一台あると便利かなと思って買ったFT-818NDだが、長らく放っておいた。CWメインの当局はフィルタなしでは使い道がなかったのだ(817が818になったし、いまどきDSPのフィルタくらいついているだろうと思っていたがとんでもない勘違い💦)。 CWフィルタはとうに欠品となっており、818まで製造販売中止(2023/01)となりもうだめかとおもっていた。ある時ふと調べたらヤフオクで社外品がでていた。正規品の5割増しと少々高い気もしたが、何倍というわけではなし、一期一会、即決で買ってしまった。結果的には買って大正解だった。

運用し始めると818はとても楽しいことがわかった。さすがロングセラー機種である。本体のかわいいダイヤルをくるくる回していると無線を始めたころを思い出す。メニューを出すのは面倒なので、細かい操作にはCATコントロールソフトを使ってもよい。-3dBくらいののアッテネーターを作ってQRPp運用なんかするのも楽しい。

中華リニアアンプMX-P50Mはたしか818のすぐ後に購入した。今見ると少し値上がっている。818を放っておいたのでこれも配線もせず放っておいたのだが、以上のようなわけでこのアンプを実戦投入すべく免許に追加することとした。普段はQRP運用いざというときの高下駄用途、あとは移動運用である。移動運用はアンテナがpoorになりがちなのでパワーが要る。

いよいよ申請

JARDで保証認定とする。

いろいろな記事をみるとMX-P50Mはスプリアスがどうこうで、とても無理そうという話が多い。私もいろいろ測ってみたがたしかにどうなのかな~という感じである。放っておいた理由のひとつはその技術的な問題である。一方、カットオフ30MHzくらいのローパスフィルタを外付けにして通ったという記事も見た。それも不思議な話で解せない(後述)。ここはJARDに聞いたほうが早いということで、正直に「安い中華製の50W以下のアンプを買ったのですが通りますか」と電話で聞いた。取説などの書類はあるかとか聞かれた。私の得た回答の内容はここで書くべきではないだろうからやめておく。

書面申請とした。今回は免許状に訂正はないので軽微な変更工事で届け出にあたる。

1~15はすべて記載する。今回は、第#送信機(818)の変更にあたる。また、FT8などのデジタルモードも追加した。デジタルモードの申請は緩和されているので備考欄記載だけでよかったかもしれないが、一応諸元表もつけた。追加しないなら電波形式は取説の申請例通り書けばよいだろう。自分でわかりやすいように空白を入れているけど、申請書としてはどうなのかな?

気になる送信機系統図は以下の通り。

本機は電力合成型ではないのでこれだけである。「MOSFETアンプ=無同調C級アンプ」が大前提なので、ローパスは絶対必要で書かなくてはいけない。実際はバンドグループごとに必要で本機もそうなっている。だがそんなことは書かない。ローパスの諸元も書かない。他の現行販売リニアの系統図だってそんなことは書いてない。申請書は余計なことは書かないのが大事とOMに教わった。説明ではなく宣言なのだと思う。

保証おりた!

申請書投函が木曜日で翌々週の月曜日に保証通知が来た😃 申請書は総通に送られており、軽微な変更なので即オンエアした
818もリニアも活用できてうれしい。しばらくこれで遊べそう。DXとかコンテストとかしているわけじゃないし、メインリグはしまっちゃおうかなとも思ったりする。CQ出し続けるとすごく発熱するのでCW移動運用(JCCサービスなど)やコンテストには向かない。もともと移動運用を考えていたのでこの点はちょっと残念であった。ホレでラグチューすると20Wくらいだと触れるくらいの熱さ。これ以上のパワーだとトランジスタが過熱してしまって、壊れないにしてもスプリアスふくめ特性は悪化すると思われる。

クラブ局のkW申請をした時の経験がとても役に立った。届け出で済むということの意味もあらためてわかった。手続きはいろいろ簡素化されているし、スプリアス規制もあるような無いようなだから、届け出だけということで、もっと簡単でもいいかもしれない。kWの手続きを踏襲すれば間違いないだろうとおもったまで。

記載事項訂正はなかったが金曜日には免許状が送られてきた。早い

リニアアンプのコントロール

ACCのTXGNDとGNDをリニアの赤と黒につなげる(備忘録)

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